· 

【コラム】地産地消のススメ

今でこそお洒落なスーパーや輸入食品を扱うお店やカフェの入った駅ビルが建ち、ちょっとした都会感?もある和光市ですが、北口を5分も歩けば、畑のある風景が広がっています。

 

私は、いろいろな顔を持つ、和光市のそんなところが好きです。

 

我が家の近くには、農家さんのお宅の玄関先や畑の隅っこでお野菜の無人販売しているところがあります。今日は何があるかな?というワクワクや、いつもあるとは限らないわけですが、流通には出せなかったんだろうなぁという、ほんのちょっとだけ不恰好な大根や、ちょっとだけ虫さんがかじったキャベツ、ちょびっとひび割れちゃったじゃがいもなどなどが、格安で置いてあったりして。それがなんだか宝探しのよう。(もちろん、店頭に並んでいるものと同じような商品も並んでいます)

 

息子とお散歩がてら、無人販売所を回るのが週末の楽しみになっているのです。


地産地消について考える


そこで、今日は「地産地消」について考えてみたいと思います。

 

地産地消とは、そもそも、地域生産・地域消費の略。地元で生産された特産品や、地元で収穫された農作物や水産物などを地元で消費すること」を意味しています。(和光市、というか埼玉県は海がないから、農作物や畜産物、特産品になりますね)

 

パッと思いつく、地産地消のメリットを挙げてみます!

 

地域生産物の消費拡大や地域活性化

・安全、安心な野菜(食品)を購入できる

・流通コストが上乗せされていないため比較的安価な金額で購入できる

・生産者と消費者の繋がりができる

・地元の食文化を知ることができる

 

このあたりかと思うのですが、実は他にもSDGsにおいて、「地産地消」はさまざまな目標と密接に関わっているのです。

環境保全面でのメリット


食の流通にはフードマイレージという考え方があります。これは「食料の輸送距離」のことを表しています。生産地から消費者までの距離が短ければ短いほど環境への負担が少ない、という考え方です。輸送をするためには電車・トラック・飛行機・貨物船などを使用します。その距離が長ければ長いほどCO2が排出され、環境への負荷がかかるというわけです。

 

地産地消は生産者・消費者だけのメリットではなく、環境問題の観点から見てもとてもメリットのある取り組みといえますね。

陸や海の豊かさを守る


地産地消はSDGsの目標のうち「海の豊かさを守ろう」と1「陸の豊かさも守ろう」繋がっています。地域の海で獲れたものや地域で育てたものを、その地域で消費するということは、海洋資源や陸の資源の保護にも繋がるのです。「輸出のための農地作りによる森林伐採」や「海洋資源乱獲」なども抑える効果が期待でき、陸や海の豊かさを守ることにつながるというわけです。

和光市で地産地消!


そこで、私たちの暮らす和光市でも地産地消を!というお話になるわけですが、さきほどの無人野菜販売所のほか、和光市内には市役所の駐車場脇に「和光農産物直売センター」があります。いわゆる「産直」です。市内や近隣の農家さんが育てた新鮮なお野菜やお惣菜などもたくさん並んでいます。それ以外にも、市内のスーパーの野菜売り場にいくと、「地産地消コーナー」が設置されているところが多くなってきました。

 

また、市内の給食には地元の野菜が多く使われています。これも地産地消ですね。

     

話はもどって、我が家の週末の無人販売巡りの続きを。

 

ちょうど息子と畑の端に設置された販売所に到着した時、農家さんがお野菜の補充とお金の回収をされているところでした。挨拶をすると、走ってきた息子に「しそ食うかい?」と畑の中まで入れさせてくれ、しそとバジルを摘んでくださいました!「摘みたては香りが全然違うんだよ!」と教えてもらった息子。家に帰ってから誇らしげにパパやお姉ちゃんたちにお話ししていました。

 

別の日、また別の販売所では、珍しいお野菜が置いてあってたので、手に取って見ていると、「このままグリルで焼くと美味しいのよ!」と食べ方を教えてくれたこともありました。

 

人間関係が希薄になりつつある社会で、そんな温かな交流も嬉しいのです。

 

いいことだらけの「地産地消」!!

 

ぜひ、地元のお野菜や畜産物、特産品を食卓に並べていただきたいなと思います。


わこサス 勝手に広報部 R