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【コラム】レジ袋とマイバッグ

レジ袋の有料化


2020年7月1日より、日本でもレジ袋の有料化が始まりました。スーパーやコンビニでレジ袋をもらうことがほとんどなくなりました。そのため、マイバッグを購入した、という方も多いのではないかと思います。

 

私は環境保護の観点から、レジ袋の有料化には賛成なのですが、どこからか「マイバッグって環境負担はどうなの?結局レジ袋よりも負荷が高いじゃん」というような意見を聞くこともありました。

 

綿や麻などの自然素材でできているならまだしも、私が持っているマイバッグにはポリエステルでできているものもあるし、製造過程でもCO2の排出量はレジ袋よりも多いかもしれない… そんな疑問が頭の中にずーっと引っかかっていました。

 

そして、たまたまですが、昨年の夏に東京大学地域循環共生システム研究所の中谷先生のお話しを聞く機会に恵まれ、この謎が解明されすっきり!!このコラムを読む方にもシェアしようと思います。

マイバッグとレジ袋(それぞれ1枚)の環境負荷を考える


 

まずはマイバッグとレジ袋(それぞれ1枚)の環境負荷を考えてみます。

 

マイバッグ…ポリエステル32g

レジ袋………PE(ポリエチレン)3g

 

 

で、原料生産、製造、輸送、廃棄(焼却)というライフサイクル(作るところから、消費者の手に渡って廃棄するところまで)において、マイバッグのCO2排出量はレジ袋の50倍!!だそうです。(グラフ1参照)

グラフ1
グラフ1

マイバッグを使用する回数でレジ袋(毎回もらう)のと比較してみると、1つのマイバッグを50回使うのと、レジ袋を毎回もらうのが、CO2排出量はほぼ同じ。

 

つまり、マイバッグは50回以上使わないと、かえって環境負担を高めてしまうという結果になるそうです。(グラフ2参照)

グラフ2
グラフ2

毎回使ったとして、およそ2ヶ月。2日に1回使ったとして、およそ4ヶ月。3日に1回使ったとして、5~6ヶ月。

 

私のお気に入りのマイバッグは、15年くらい使っているので、合格!

 

3日に1回買い物に行ったとして、1,825枚分のレジ袋を削減した計算になります。

 

破れたり、穴が開いたりしていたのを、直して直して大切に使っています。これからももっともっと活躍してもらおうと思っています。ものを大事に使うことって、地球にも優しいということに繋がっている、ということを改めて実感!

 

今日もお読みくださりありがとうございました。

わこサス代表 関口